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編集者の生きる道

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元大企業のインハウスエディターの経験を交えて、今後 企業や社会に求められるであろう編集者を広義の意味で捉え、必要なスキルセットやキャリアプランなどを探っていきます。 https:…
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#コンテンツマーケティング

生き残らない編集者と、生き残る編集者。 —編集者の生存戦略

「コーポレート・コミュニケーション(所謂、企業広報)には編集者が必要だ!」と強く感じたので、数年前に「編集支援サービス Editorial X」をリリースしてみました。 …… 盛大に滑り散らかし、一切受注につながりません(泣泣泣)。 とはいえ、今後 編集スキルは拍車をかけて重要性が増していくと強く感じます。 今回は、個人的な経験則や所感から、クライアントが求める“編集力”を考察してみました。本記事のタイトルで言及している“生き残らない”とは、“企業が求めない=お金に換え

劇的Before→After! 記事に「編集」が入ると何が変わるの? オウンドメディアとSNSの成果につながる「3つのポイント」

「記事はライターが書くものだ」 そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか? ライターが“文章を書く人”であることは事実です。しかし、オウンドメディアや企業SNSで“成果の上がる記事を作る”となると、ライターだけでは完結しません。「編集者」が絶必となります。一方で、「編集者が記事を書くんでしょ?」と言われることもありますが、これも大きな間違いです。 記事を作るのがライター、メディアを作るのが編集者1本1本の記事を執筆するのがライターで、メディア全体を俯瞰して最適化を

なぜ、企業に編集者が必要なのか? よくある企業の悩みや編集者を入れるメリット ~「情報の料理人」が生み出す成果~

税務のことは顧問税理士、法律のことは顧問弁護士…と、企業の多くは各分野に精通する専門家を“顧問”として雇っています。税理士も弁護士も、社内の経理資料や法務資料を整理し、税務的にあるいは法的に正しい発信形態にするのがその役割です。社内外に発信する“情報”だって、税務や法務と同じ。 情報の専門家である編集者は、オウンドメディアで企業情報を発信するなら、受け手に伝わりやすい構成や表現にしなくてはならないし、その情報を必要としている人たちに届く発信先を精査する必要もあります。また、

編集者は「情報の料理人」? そもそも編集者とはどんな仕事内容なのか ~過去と未来の編集者像~

皆さんは「編集者」という職業名を聞いて、どんな仕事内容をイメージしますか? 恐らく、出版社に所属して、書籍や雑誌、マンガといった紙の本を作っている姿を想像する人が多いでしょう。たしかに出版物の制作は、代表的な編集者の仕事です。 しかし、インターネットの世界を中心にメディアが多様化した現代では、編集者のあり方も多様化しています。例えば、ニュースメディアで記事制作を行なうのも編集者ですし、企業のWebサイトに載せるコンテンツを作るのも編集者です。TwitterやInstagra