【レポート】ひらまつ京都「和の深みを細胞レベルで感じる空間」 —ホテル体験レポートVol.04
「一流の仕事を体験することで自身の仕事への糧にする」。
人でごった返す紅葉の季節を避けて、毎年恒例の京都に足を運び、今回は「THE HIRAMATSU 京都(以下、ひらまつ京都)」に二泊滞在しました。
▼去年京都で泊まった「ザ・ホテル青龍 京都清水」
ここは、レストランやホテル事業を展開するひらまつが経営するホテル「THE HIRAMATSU」の内のひとつ。同じくひらまつが経営する西麻布のフレンチ「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」やホテル「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」には行ったことがあり、2つともとても素晴らしかったので今回も楽しみでした。
▼以前、泊まった「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」のレポート
01 移動:京都駅からタクシーで約10分。祇園四条や花見小路通からも近い洛中室町通
「ひらまつ京都」は、京都駅からタクシーで10分ほどの洛中室町通にあり、祇園四条や花見小路通からも近い場所に位置します。「烏丸四条」というバス停からも比較的近いため、今日の町並みをゆったりと楽しみたい方は京都駅からバスで向かうのもオススメです。
京都ならではの和のテイストが盛り込まれたマンションや旅館、飲食店がぽつりぽつりと立ち並ぶ中、「ひらまつ京都」の町家らしさを感じる外観が目を引きました。もともと呉服問屋だったこの町家で使われているのは「糸屋格子」といわれるもの。歴史に尊敬の念を込めたリノベーションにより、この建物が再構築されていることを実感しました。
02 チェックイン〜エントランスへ:商人による商売が行われていた町家をリノベーション。全面的な和の装い
館内に入ると、ところどころに町家の名残が。1階エントランスは天井が低めで、いい意味で右往左往する入り組んだ構造になっています。
チェックイン時には、ウェルカムドリンクで「ロイヤルブルーティーの『京都宇治碾茶 The Uji』(なんと、1本7,000円!!!)」と水ようかんをいただきながら、入室への準備をしました。
03 客室へ:商人による商売が行われていた町家をリノベーション。全面的な和の装い
今回は、二泊の滞在ということで、ホテルでゆっくりとくつろぎながら満喫しかったので、「ジュニアスイート」を予約。
1室目:リビング
足を伸ばしてゆっくりくつろぐリビング。何もせずにボーっと……・
2室目:ダイニング
鉄瓶の急須で緑茶やほうじ茶を飲みながら、ゆったりと談笑できるスペース。
3室目:寝室
ダブルベッド×2台なので、くっつけると文字通り大の字(両手両足を思い切り広げるノンストレスな寝方。かなり大きめのベッドスペースが必要)で寝ることが可能。「ひらまつ軽井沢」同様、壁掛けテレビが設置されており、寝転びながら地方のローカル番組を堪能できます。
04 そして、夕食へ。:前回からのリピートイタリアンと「ひらまつ京都」内の「割烹 いずみ」
1件目. 花見小路の隠れ家イタリアン「マメトラ」(2回目)
祇園の花見小路に連なった町家に店を構える、創作イタリアン「マメトラ」へ。「めちゃ早くて、めちゃ美味い!」と、パートナーも絶賛したほどのお店だったのでリピートさせてもらいました。
前回同様、オーナーの小森さん(今回、名刺をもらった)が接客・料理をしてくれたので、事前に調べていた「際コーポレーション」の企業情報を伝えたところ、「京都など西日本エリアを一任されていること」「出店の経緯」「コロナ禍での苦労や成功体験」など、インタビュー魂に火が点いてしまい、色々聞いてしまいました。
今回ももちろん、味はとても美味しく、料理の提供スピードも異常に早く、前回を上回る1時間という最短記録で食べ終わりました(笑)。
次回訪れたときには、さらに記録が更新されているか、聞いてみたいと思います。
2件目. 「ひらまつ京都」内にある「割烹 いずみ」
2日目は、「割烹 いずみ」。カウンターに使われた欅(ケヤキ)の一枚板に腰掛け、庭園を眺めながら静寂な空間で丁寧な割烹を味わいました。
0X まとめ「温故知新」:THE HIRAMATSU 京都の良かった点
日本古来の和の趣、装いを直感的に感じ取れる空間
庭園やアンティーク家具に囲まれた心の安らぎ
モダン要素を極力抑えているが、古臭くはまるでなくどこか懐かしく、新しい
適度な距離感のあるスタッフの方々の接客。ただ、気遣いとホスピタリティはさすが
広く使い勝手の良い横並びの洗面台
可動式の壁掛けテレビ
前回の軽井沢から、すっかり虜になった「ひらまつ」、今回の2泊3日の贅沢な食の旅も心から大満足で、「記憶に残る体験」をさせていただきました。
「温故知新」という言葉がふと頭によぎり、日本古来の和文化に対しての尊敬の念に加え、時代の変化に合った機能性というエッセンスを取り入れているようにも見えました。
毎年の京都旅行はパートナーに連れてきてもらっていましたが、感謝とねぎらいの意も込めて、今回は私がアテンドしました。他にも、伊勢志摩や熱海、箱根、沖縄など、日本各地にある「ひらまつ」は施設ごとに違った顔を見せてくれると期待しつつ、「ひらまつ」全制覇を目指したいと思いました。
執筆:ヤスダツバサ(Number X)
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