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【現役の中堅広報が激白】広報あるあるまとめ6選

これまで広報担当者に必要なスキルや仕事にまつわる役立つ情報を書いてきましたが、今回は少しゆるっとしたネタとして、広報担当者であれば一度は経験したことのある「あるあるネタ」について6ネタまとめてみました。

このネタは多くの広報担当者と共感・共有できると思いますので、ぜひ広報や記者と雑談する際のアイスブレイクにでも使ってみてください。

本記事の執筆者:H・M
2017年に大手通信キャリア会社に入社。BtoCサービスの広報として、プレスリリース作成や取材対応、会見対応に従事。新料金プランや5Gサービスの発表など新規案件をメインに担当し、年間150本以上のプレスリリースを作成。また、入社時からロボット関連事業のプレスリリース作成や取材対応、会見対応の他にリスク管理やコーポレート広報の仕事も経験。2022年4月からは新規スポーツ事業に関する広報業務を行っている。


広報担当者ならわかる「広報業界あるある」って?

広報は社内の情報をアウトプットし、社外の声をインプットする必要がある非常に会社として重要なポジション。専門的な業務が多い中で、いわゆる「あるあるネタ」が多数存在します。

あるある① プレスリリース完成までファイル番号がとてつもない数字になる

プレスリリースは、タタキから完成版まで多くの人が回覧します。そのため、いろいろな人の思いが交錯し何度も修正が入ります。私の経験上特に新商品やサービスのリリースに関するプレスリリースはファイル番号が大きくなる傾向があります。その結果「ver.1」から始まった原稿が「ver.5x」になることもしばしば。(よく言えば)ファイル番号が大きくなるほど、いろいろな人の思いや苦悩がより詰まったプレスリリースということになります。

あるある② 以前修正したプレスリリース原稿と違うバージョンで修正が進んでしまう

プレスリリースは広報だけが書くものでなく、発表内容の主管部門に内容を書いてもらうことがあります。その際気を付けなければならないのは、「正しいファイルに修正・追記されているか?」です。

私も経験があるのですが、プレスリリースのやり取りが頻繁に行われているときに、過去に展開された原稿(所謂、デグレード)に修正してしまうことも。常に原稿が最新版かどうかチェックする癖をつけることをオススメします。

近年では、デグレード回避や利便性を重視して、Google Docsなどのクラウドサービスを作業ツールとして使用することも増えてきましたが、古くからの習わしや情報漏洩・機密保持の観点で、安全性の高いWordが一般的です。いずれもケースバイケースで使い分けができるようにITツールや情報リテラシーの勉強は欠かさないようにしておきたいですね。

あるある③ 修正/追記箇所のわからない原稿が戻ってくる。そして、地獄の目視チェックが発生……。

プレスリリースは広報が作成し、関係部署に内容に問題ないか確認に回します。その際、修正履歴の設定をしていないと大変なことに……。どこを修正・追記されたかわからない「Word」や「Googleドキュメント」が関連部署から戻ってきます。どこを修正したか原稿を照らし合わせ探さなければなりません。そのため、関連部署に展開する前に必ず修正履歴の設定をしましょう。

あるある④ “天の一声”で内容がガラッと変わってしまう

プレスリリースは会社の公式文書。そのため、社長を含めた役員も内容をチェックしたいというところが多いのではないでしょうか?

そういう状況で起きるのが、天の一声で内容がガラッと変わるということ。社長や役員のスケジュールは忙しく、発表が近づいてからチェックするということが多いです。そのため、社長からの修正指示が発表の直前にくることも……。

私も発表当日に「プレスリリースでこのサービスについて詳しく書いてほしい」と言われて、慌てて修正・承認を取りに行ったことがあります。早めに社長や役員に確認のお願いをしておきましょう。

(まあ、早めに確認依頼を行っても直前まで先延ばしにされるのがサラリーマンの性ですが……)

あるある⑤ 有名人と仲良くなれると勘違いされる

広報の仕事の中で非常に重要な仕事の1つ「発表会」。その発表会でゲストとして有名人などを呼ぶ会社も多いのではないでしょうか?

そのため、多くの人に有名人と接点があり仲良くなれるんじゃないかという誤解を持たれます。私も同僚から羨ましいなどと言われることがよくありますが、現実は違います。実際は遠目で見る機会はあっても話す機会などほとんどありません。そのため、仲良くなれる機会なんてありませんので、期待しないでください(そんな華やかじゃないですよ)。

あるある⑥ 24時間365日? いつでもどこでも取らなければいけない電話

広報はリスク案件などが発生した際、火消し対応の中心的存在になります。そのため、いかに迅速に社内で情報を集め、リスク発生を受けてのコメントや対応策を対外的に案内しなければなりません。そのため、広報の電話はいつでもどこでも鳴ります。私もゴルフ中に電話が鳴り、ゴルフを途中で切り上げて広報対応したこともあります。これは特にコーポレート広報に携わる方は一度は経験あるのではないでしょうか?

まとめ:視点を変えると、「広報あるある」は広報業界や記者と仲良くなるツールにも

代表的な「広報あるある」を紹介してきましたが、ネガティブに思った人も少なくないのではないでしょうか?

しかし、実は「広報あるある」は裏を返すと、異業種の広報やメディアと仲良くなるツールにもなります。広報と記者を取り巻く状況は非常に似ており、記者と広報あるあるを話すと必ずといっていいほど、話が盛り上がります。

広報にとって記者と仲良くなることは非常に重要なこと。話題に困ったときはぜひ「あるあるネタ」をきっかけに距離を近づけてみてください。

執筆:H・M
編集:ヤスダツバサ(Number X

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