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海外在住の日本人に聞く、世界のリアル

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物価や年収、職業、文化やイメージとのギャップ…… 海外に在住している日本人リサーチャー・ライターが「ちょっと気になるお金・物価・文化のリアル」を現地視点から紹介します。目指すは、…
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#物価

【現地人がまとめた、ブラジル🇧🇷を知るためのキーワード10選】文化、人種、人柄、習慣、仕事、政治…… 良いところ、悪いところ。

時差も、季節も、位置も、日本とは真逆にあるブラジル。 日本との時差はちょうど12時間で、今は真冬のクリスマスシーズンです。 初夏のクリスマスを楽しんだ後、年越しは半袖短パンで街の夜空に打ち上がる花火を見ながらシャンパンをあけます。ブラジルに来て10年目になりますが、日本と「真逆」の国に住むことは驚きの連続でした。 今回は、前回のブラジル事情に続いて、ブラジルを身近に感じてもらうために「気になる10個のキーワード」を紹介していきます。 #01 地理:ブラジルは南国? 雪が

【現地人に聞く、ブラジル🇧🇷事情】“Porta aberta(来るもの拒まず)”の精神で自然と人を愛す。ブラジルの文化や物価事情

BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ5カ国の総称)やグローバルサウス(南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国の総称)の核として、今後の成長が注目される国の一つ、ブラジル。人口は2億308万人を超え、2050年にはGDP世界5位になると予想されています(現在8位)。 しかし、日本からは最も遠く(平均飛行時間は24〜26時間)、今でも「サッカー」「サンバ」「スラム街」といった一昔前のイメージのままかもしれません。 建国から202年、広大な土地に多様

【現地人に聞くオーストラリア🇦🇺事情】人間味や豊かな自然あふれる“稼げる国”。オーストラリアの文化や年収、物価事情

最大の都市シドニーまで、日本から飛行機で約8〜9時間。観光や留学、移住先として、日本人にも人気のオーストラリアは、世界各地からさまざまな人種が集う「マルチカルチャー(多国籍文化)」の国として知られています。 オーストラリアといえば、コアラやカンガルー、ウォンバットなど固有種の動物、グレートバリアリーフやエアーズロックといった雄大な自然、オージービーフや小麦といった農畜産物といった自然と動物のイメージではないでしょうか? しかし、1992年からシドニー五輪が開催された200

【現地人に聞くハワイ🌴事情】正直、物価は高い! けど、それでも住みたいパワーがそこにある。ハワイの文化や年収、物価事情

太平洋の真ん中に位置し、日本から飛行機で7~8時間。日本人が考える海外旅行ディスティネーションとして、あまりに身近で、そしてこの地を愛してやまないリピーターも多い「ハワイ」。コロナ禍以前の2019年までは、毎年約150万人もの人たちが日本からハワイを訪れていました(2023年10月現在は、その数は以前の1/3程度となっていますが  ※1)。 ※1 ハワイ州産業経済開発観光局 パッと浮かぶのは、美しい海に太陽が眩しい常夏の楽園、というイメージでしょうか。癒やしの島、という表

【現地人に聞くフランス🇫🇷事情】芸術と食の文化は世界トップクラス!? フランスの文化や年収、物価、価値観事情

パリといえば、華の都と呼ばれる美しい街並みや、ファッションの発信地、豊かな食文化など、人によって思い浮かぶものが様々。 最近では、Netflix配信のドラマ「エミリー、パリに行く」が、外国人視点でフランスの要素をギュッと詰め込んだものだと思います。 かれこれ在仏10年近くなりますが、日々感じていることをお伝えできれば嬉しいです。 東南アジアや東欧など、ニッチな国への旅行を好んでいた私がフランスに移住した理由日本の会社からフランスの提携会社への駐在を経て、そこでの働きやす

【現地人に聞くアメリカ🇺🇸カリフォルニア事情】アメリカの給料は高いって本当? カリフォルニアの文化や年収、物価事情

カリフォルニア、それはアメリカで1番人口の多い州であるのと同時に、在留邦人数が世界一多い都市、ロサンゼルス(64,457人/2023年10月1日現在*1)をもつ州でもあります。 古くから日本人にとって、馴染みのある海外の1つで、最近では元ロサンゼルス・エンゼルスで活躍された野球の大谷翔平選手が、同じくロサンゼルスにあるロサンゼルス・ドジャースに移籍されたことも大変大きな話題となりました。 (ちなみに、エンゼルスはロサンゼルスのお隣、オレンジ郡にあるので、現地人的はロサンゼ

【現地人に聞くシンガポール🇸🇬事情】“何かとお金はかかる”けど人が集まる魅力。シンガポールの文化や年収、物価事情

シンガポール=何でも高い国。 某名探偵ものアニメの映画やハリウッド映画「クレイジー・リッチ!」の舞台にもなり、ゴージャスなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 私はこの地に渡星(星=シンガポールの漢字表記)してもうすぐ2年。主人の強い希望で決まった転勤。ある日突然、「来月からシンガポールで働くことになった」と告げられ、右も左も分からないまま勢いで準備を進めることに。当時、何も知らない状態で引っ越ししてきたためトライ&エラーを繰り返しながらの生活が始まりました。